計算ツールが3つ。それぞれ、使った式と、その式の出典をページに書いてあります。計算はすべて端末の中で完結し、何も入力を預かりません。そしてどれも、あなたが自分で決めていない目標を渡しません。
BMIと体脂肪率を置いていない理由
この一群で検索が最も多いのがBMIと体脂肪率です。やらないことには代償があるので、理由のほうをはっきり書いておきます。
BMI計算機の出力は、つまるところ体についての判定文です。このプロダクトは Body Image 誌の系統的レビュー(38 件)— カロリーアプリの常用と摂食障害的な症状に相関があり、思春期でもっとも強い — を踏まえて設計しています。そして自分たちで採った自動補完では、bmi calculator の 10 件のうち 2 件が bmi calculator children と bmi calculator teen でした。そのレビューが名指している層そのものです。
体脂肪率は同じ問題にもう一つ重なります。ウェブの計算機が使える方法はどれも巻尺の実測を必要としますが、たいていの人はそこを目分量で入れます。誰にも見えない誤差が数字の中に入るということです。
残る3つに分からないこと
- あなたの数字。 式は集団の平均にあなたの数値を代入したものです。身長・体重・年齢・性別が同じ二人でも1日で数百 kcal 違うことがあり、ここにあるどの式もあなたがどちらかを言い当てられません。
- 18歳未満のこと。 Mifflin-St Jeor は成人のデータからつくられた式です。ページにもそう書いてあり、そのままの意味です。
- 医学的なこと。 どれも医学的な助言ではなく、摂食障害の治療中の方に向けてつくられてもいません。
- 実際に何を食べたか。 そちらが難しいほうの半分で、アプリがやっていることです。
カロリーのアプリがなぜ計算ツールを出すのか
正直に言えば、入口だからです。タンパク質の摂取量を計算してみる人は、それが自分にとって大事だともう決めた人で、次にぶつかるのが式では答えられないほう — さっきの一食にタンパク質が何グラム入っていたか — です。横取り用のランディングページをつくるより、質問にちゃんと答えてから何をつくっているかを言うほうがいい、と考えました。
需要の測定日:2026年9月12日。シード23件、Google自動補完222件、en-us・zh-TW・ko-kr・ja-jp。生データは `research/SNAPSHOT-CALC-2026-09-12.jsonl` としてリポジトリに入れてあります。自動補完が示すのは言い回しと広がりであって検索ボリュームではないため、これらのページに検索ボリュームの数値は一つもありません。摂食障害に関する知見:Flinders University の系統的レビュー、38件、Body Image。